ファンドオブファンズに投資初心者は手を出すな
貯蓄から投資へ、というかけ声のもとに、証券会社が投資信託を大量に作っています。
ただ、その投資信託の中には、(少なくとも、初心者に対しては)わかりづらい投資信託も混じっています。
そのひとつが、ファンドオブファンズです。
投資信託とは?
投資信託とは、投資家の代わりに、投資対象を選んで購入するサービスをいいます。
投資信託を買う動機は様々ですが、よくあるのは「自分で株式や債券の銘柄を選ぶのが大変なので投資信託を購入する」という動機。
まさに、投資信託は、このニーズを満たしてあげるかわりに、投資家から手数料を得る、というものなのです。
ところで、投資対象を、投資信託の運用者(ファンドマネージャ)に任せるとはいっても、ある程度は、自分の運用意図を伝える必要があります。
例えば、安定運用をしたいならば、個別の銘柄選びは任せるにしても債券を中心とした運用をお願いする必要がありますし、積極運用をしたいのならば、日本国内の株式や場合によっては外国の株式等にも投資をお願いする必要があるかもしれません。
そこで、投資信託は、それぞれ「どのような投資商品を買うか?」が明確にされており、その投資方針が、自分自身の運用方針と合う投資信託を購入することで、投資家は自分の求める投資を行っていくのです。
ファンドオブファンズとは?
通常、投資信託は、日本株式、外国株式といった株式や、や日本国債、社債、外国債といった債券に投資を行います。
これに対して、ファンドオブファンズというのは、投資対象が「投資信託」である点で、他の投資信託と異なります。
つまり「投資信託に対して投資をする投資信託」それが、ファンドオブファンズなのです。
ファンドオブファンズのメリットとしてよく言われるのは「分散投資」ができること。例えば、「主に株式に投資をする投資信託」と「主に債券に投資をする投資信託」に投資をするファンドオブファンズに投資をすることで、自動的に分散投資ができてしまいます。
また、今、日本では、たくさんの投資信託が出回っており(一説には株式や債券の銘柄数よりも投資信託の数のほうが多いと言われています)、投資信託を選ぶのも一苦労です。
そこで、投資信託選びさえも専門業者に委託したい・・、そんなニーズにも、ファンドオブファンズならピッタリです。
ファンドオブファンズは手数料の二重取り
ところで、冒頭にも書いたとおり、投資信託を購入すると手数料がかかります。
投資信託の手数料の主なもには、下記の2つがあり、それぞれ、投資信託ごとに定められた手数料が徴収されます。
- 購入手数料:購入時にかかる手数料
- 信託報酬:運用中継続的にかかる手数料
ファンドオブファンズも例外ではなく、これらの手数料がかかります。
ここで、問題なのは、ファンドオブファンズが投資対象としている「投資信託」そのものにも購入手数料がかかってしまうのです。
つまり、ファンドオブファンズそのもので手数料がかかるとともに、ファンドオブファンズがトウししている投資信託からも手数料を取られてしまうのです。
特に、信託報酬が二重にかかってしまう点は、ファンドオブファンズに特徴的なところです。
直接投資信託を買ったほうがお得
投資をする以上は、何に分散投資をするのか、大ざっぱには自分で方針を決めるべきです。
例えば、国内株式に40%、国内債券に40%、外国債券に20%といったレベルまでは、自分で決めなければいけません(逆に、もし、それが決められないのであれば、投資をすべきではありません)。
そして、ここまで決まってしまえば、もはや、ファンドオブファンズを買うメリットは全くありません。
そんなものを買うくらいならば、国内株式型投資信託を40%、国内債券型投資信託を40%、外国債券型投資信託を20%購入したほうが、はるかに運用成果があがります。
そうはいっても、何を買えばいいかわからない・・・、という場合には、証券会社の担当者に、
ファンドオブファンズで組み入れている投資信託とその運用方針を教えてほしい
といって聞いてみてください。
そして、そこで話にのぼった投資信託から選べばOKです。
ぜひ、試してみてください。