特別金利の外貨定期預金に投資初心者は手を出すな
外貨預金(外貨定期預金)で「特別金利」や「キャンペーン金利」といった名称で金利が上乗せされるものがあります。
このような外貨定期預金の特徴は、とにかく金利(利率)が高いということ。
たとえば、みずほ銀行の外貨定期預金特別金利プランに預け入れると、アメリカドルで年利13%、ユーロで年利10%、オーストラリアドルで年利20%、ニュージーランドドルに至っては年利25%という高利率が得られるのです。
ところで、なんで、こんなに高い利率設定をして銀行は外貨預金をすすめるのか?疑問に思いませんか?
実は、利率(パーセンテージ)は高くても、実際の手取りの利息額は高くはないのです。
そのからくりのひとつは、この外貨預金の預入期間にあります。
よくよく説明ページを見てみると、このような高金利が得られるのは最初の1ヶ月だけ、ということがわかります。
たとえば、100万円を年利13%で1ヶ月預けたとすると、
1,000,000円(元本)×13%(年利)÷1(ヶ月)×12(ヶ月)=10,833円
となって10,833円しか利息は得られないのです。
え?今時、1%の利息が得られるなんて有利な運用ではないか?
そう思われるかもしれませんが、実質の手取り額はもっともっと少なくなります。
なぜかというと、外貨預金を預ける場合、普通の都銀では下記のとおり手数料がかかるのです。
- ドル:1ドルあたり1円
- ユーロ:1ユーロあたり1円50銭
- オーストラリアドル:1オーストラリアドルあたり2円50銭
- ニュージーランドドル:1ニュージーランドドルあたり2円55銭
しかも、この手数料は円からドル等の外貨に両替するときだけでなく、ドル等の外貨から円に両替する際にもかかるので、実際には、この2倍の手数料がかかることになるのです。
それでは、具体的に100万円で1ヶ月のドル定期預金を預け入れ、1ヶ月後に円で引き出すとどれくらいの手取りになるかを計算してみると、なんと、下記のとおり為替変動がない場合でさえも元本割れになってしまうのです。

基本的に、外貨運用だけを考えた場合、都銀で外貨定期預金をするメリットはほとんどありません。これは、このようなキャンペーン金利が適用されている場合でも同様です。
もし、どうしても、外貨運用をしたい場合には、ソニー銀行等の口座を活用するか、外貨MMFや、外貨FX等を使うようにしましょう。