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最新記事【2007年06月20日】

個人向け国債には変動金利タイプと固定金利タイプの2つがあります。

個人向け国債は、発売された当初からブームになっていて、特に変動金利タイプについては、かなり人気が出ています。

将来、利上げが見込まれている中で、金利が市場金利に連動して上がっていく、という商品性は確かに魅力的です。

でも、それが、実際にどれほど有利か?ということを考えたことはあるでしょうか?

個人向け国債(変動金利)の利息の決まり方

ここで満期10年の個人向け国債(変動金利)の金利の決め方を見てみましょう。個人向け国債(変動金利)の金利は、下記のような算式で決定されます。

10年固定利付国債の利回り−0.8%

ここで、注目してほしいのは、普通の国債利回りから0.8%差し引かれて金利が決まっている、という事実です。

このことをご存じだったでしょうか?

変動金利型の個人向け国債の利率は、変動金利である、という有利さと相殺される形で、利息の水準が非常に低く抑えられてしまっているのです。

個人向け国債(変動金利)の利息の決まり方

さて、それでは、実際に金利の推移に応じた利息の金額を比較してみましょう。


変動利付国債の利回り推移

変動利付国債の利回り推移

上の表は、以下の5つのパターンで投資をした場合に得られる利息総額(税引前)をグラフにしたものです。

  • 利率が今と変わらない場合
  • 利率が年平均+0.125%ずつ上昇し、10年後の市場金利は2.825%になる場合
  • 利率が年平均+0.25%ずつ上昇し、10年後の市場金利は3.95%になる場合
  • 利率が年平均+0.5%ずつ上昇し、10年後の市場金利は6.2%になる場合
  • 固定利付き国債に投資をした場合

上のグラフを見てみると、普通の国債(固定利付き国債)よりも利回りが良くなるのは、利息が毎年0.25%ずつ上昇するか、それ以上上昇した場合であることがわかります。

その場合、10年後の市場金利は約4%になっている計算になります。

個人向け国債(変動金利)はあまり有利ではない

このように、普通の国債を買うよりも、個人向け国債を買ったほうが得になる、というケースは考えづらいのが実態です。

むしろ、これから、不景気に逆戻りしてしまうと、逆に損をしてしまう可能性さえもあるのです。

もちろん、将来がどうなるかは誰にもわかりませんから、個人向け国債に投資資金の一部を振り向けることは構いません。

ただ、間違えても、全資産を個人向け国債に振り向けることはやめておいたほうが無難です。

ラップ口座というのは、投資一任契約とも呼ばれるとおり、大まかな投資方針をうち合わせるだけで、具体的な銘柄の選定・売買は、証券会社に委託してしまう投資口座をいいます。

細かい銘柄を吟味している時間がもったいない、そんな時間をかけるくらいならば多少の手数料を払ってでもプロに資産運用を委託したい、そんなニーズに応えるサービスです。

ラップ口座に預けている資金を使って、株・債券の売買をする場合、売買手数料は証券会社の負担となります。

そのため、通常の証券会社の口座に資金を入れている場合には、手数料稼ぎのために証券会社の営業担当者から頻繁に売買をするよう仕向けられる傾向にある、と言われていました。

しかし、ラップ口座ならば、証券会社への報酬は預けている資産の残高に応じた報酬額となるため、回転売買に頼らない、じっくりとした運用をする動機付けもできる優れたサービスと言われています。

富裕層向けのラップ口座が一般投資家の手にも届く

ところで、従来は、ラップ口座というと1億円以上の資産を保有している投資家が対象、というのがほとんどでした。金融資産を1億円もっている人は、ほとんどいないでしょうから、ラップ口座は、ほんの一部の富裕層向けのものだったのです。

このような富裕層向けにしかラップ口座が提供されてこなかったのは、分散投資をするためには最低1億円は必要、という理由や、ファンドマネージャーが個別対応するには、これくらいの預け入れ資産がないと割に合わない、という2つの理由が主なものだと考えられます。


ところが、最近では、預け入れ資産1,000万円からでもラップ口座を使うことが可能、という商品が現れてきており、一般の人にも手が届く所まで来ています。

一般向けのラップ口座。その実態は・・・

ところが、この一般向けのラップ口座。実態を見てみると、商品性に疑問なものも多いです。

というのは、このような一般向けのラップ口座の運用資産を見てみると、ほとんどが「投資信託」で運用する、というタイプのものだからです。

実は、ラップ口座にある資金で投資をした場合、投資信託購入時の「購入手数料」は無料になるのですが、投資信託を保有し続ける限り支払い続けなければいけない「信託報酬」は無料にならず、預け入れ資産から差し引かれ続けるのです

これは、ファンドオブファンズと同じ原理で、ラップ口座の設定自体で手数料が取られるのみならず、さらに投資信託に投資をすることで手数料が二重に取られてしまうことになるのです。


一般向けのラップ口座開発者のモラルを問う

このような商品を開発した理由を、証券会社の商品開発担当者は「株・債券等に直接投資をしても、この程度の金額では分散投資しきれないため投資信託を購入する」という説明をしているようです。

ですが、ラップ口座で専門のファンドマネージャーが運用をする以上、本来は「株・債券」等に対して直接投資をすべきであって、投資信託で運用をするのでは、ラップ口座の意味が全くないと思いませんか?


しかも、ひどいラップ口座になると、なんと、「ファンドオブファンズ」を投資対象にするラップ口座まであるとのこと。

これでは手数料三重取りです(ラップ口座で手数料をとり、ファンドオブファンズ自体で信託報酬をとり、その組み入れ対象の投資信託で信託報酬をとる)。

このような事情を投資家に知らせずに、販売しているとしたら・・、ちょっと酷いと思いませんか?

初心者厳禁 ダメ投資商品徹底解剖

初心者が絶対に手を出してはいけない投資商品の解説,

投資・運用をするために、様々な投資商品が開発されてきています。

  • 高金利の「仕組み預金」
  • 様々な投資信託を組み入れた投資信託(ファンドオブファンズ)
  • プロがあなたに代わって投資をしてくれる「ラップ口座」
  • 年利12%といった高金利の外貨建て預金
  • 投資信託を購入すると定期預金利息が100倍

等々、お金を殖やしたい心がくすぐられるキャッチコピーが踊ります。

でも、初心者は、こういうものには手をだしてはいけません。

なぜか?


見えないリスク(危険性)や、見せかけだけ運用利回りが高くトリックが潜んでいるからです。

あなたには、このような投資・運用商品に潜んでいるリスクやトリックがわかりますか?

証券会社や銀行の説明をうのみにしないで、自分の判断で資産運用ができるように投資知識を身につけてくださいね。